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Ollama コマンドと設定:モデル管理、モデル削除、環境変数

Ollama のよく使うコマンド(pull、run、list、ps、show、stop、rm、cp、create、serve)、モデルの削除とディスク容量の解放、モデルの保存場所、OLLAMA_HOST や OLLAMA_MODELS などの環境変数を macOS・Linux・Windows で設定する方法と REST API の例をまとめています。

Version と安全範囲

最終確認:2026年10月26日

これは一般的な command reference であり、特定 version に固定した完全な runbook ではありません。実行前に installed version、最新の公式ドキュメント、対象 account/host/path を確認してください。deploy、destroy、delete、prune、sync、upgrade、system setting の変更は、費用、停止、data loss につながる可能性があります。差分を事前確認し、必要に応じて backup を取得してください。

このページのコマンド、フラグ、環境変数、デフォルトパスは、Ollama v0.40.11(2026年10月24日リリース)時点の公式ドキュメントとソースコードで確認しています:CLI Reference、FAQ、Context length、API。デフォルト値はバージョンによって変わるため、手元の ollama -v と ollama serve --help の出力を優先してください。

Ollama のインストール

BASH
# Linux へのインストール。同じ script を再実行するとアップグレード
curl -fsSL https://ollama.com/install.sh | sh

# バージョン確認
ollama -v

# server を手動で起動(デフォルトは 127.0.0.1:11434)
ollama serve
  • macOS と Windows は ollama.com/download からアプリをインストールします。更新は自動でダウンロードされ、メニューバー/タスクバーの「Restart to update」で適用されます。
  • Linux のインストール script は ollama systemd service を作成するため、通常は ollama serve を手動で実行する必要はありません。

Ollama コマンド一覧

コマンド 用途
ollama pull MODEL モデルのダウンロード・更新
ollama run MODEL [PROMPT] モデルを実行。ローカルにない場合は先にダウンロード
ollama list/ollama ls ダウンロード済みモデルの一覧
ollama ps メモリにロード中のモデルの一覧
ollama show MODEL モデル情報の表示
ollama stop MODEL モデルをメモリから即時アンロード
ollama cp SOURCE DESTINATION 別名でモデルをコピー
ollama rm MODEL [MODEL...] モデルを削除(元に戻せない)
ollama create NAME -f Modelfile Modelfile からカスタムモデルを作成
ollama serve Ollama server を起動
BASH
# モデルをダウンロード
ollama pull llama3.2

# 対話モード。/bye で終了
ollama run llama3.2

# 1 回だけ質問(script 向け)
ollama run llama3.2 "RAG とは何かを 3 文で説明して"

# 応答時間や速度などの統計を表示
ollama run llama3.2 --verbose

# モデルをメモリに保持する時間を指定
ollama run llama3.2 --keepalive 30m

# ダウンロード済みモデルの一覧(ls は list の別名)
ollama list
ollama ls

# ロード中のモデル、サイズ、GPU/CPU の割り当てを確認
ollama ps

# モデルをアンロードして RAM / VRAM を解放(ファイルは削除しない)
ollama stop llama3.2

ollama ps の PROCESSOR 列は、100% GPU なら GPU に完全ロード、100% CPU ならシステムメモリに完全ロード、48%/52% CPU/GPU なら両方に分散していることを示します。

モデル情報の確認:

BASH
ollama show llama3.2
ollama show llama3.2 --modelfile   # Modelfile
ollama show llama3.2 --parameters  # パラメータ
ollama show llama3.2 --template    # template
ollama show llama3.2 --system      # system message
ollama show llama3.2 --license     # ライセンス

script ではモデル名と tag を明示し、デフォルトモデルや latest の変更で結果が気づかないうちに変わらないようにします。

モデルの削除とディスク容量の解放

⚠️ 破壊的な操作: ollama rm は確認なしでローカルのモデルを即座に削除し、元に戻せません。再び使うには ollama pull で再ダウンロードが必要です。

BASH
# まずモデル名とサイズを確認
ollama list

# モデルを 1 つ削除
ollama rm llama3.2

# 複数のモデルをまとめて削除
ollama rm llama3.2 mymodel

モデルのデフォルト保存場所:

プラットフォーム パス
macOS ~/.ollama/models
Linux(公式インストール script) /usr/share/ollama/.ollama/models
Windows C:\Users\%username%\.ollama\models

OLLAMA_MODELS を設定している場合は、そのディレクトリに保存されます。

BASH
# モデルディレクトリの使用量(macOS)
du -sh ~/.ollama/models

# Linux(公式インストール script)
sudo du -sh /usr/share/ollama/.ollama/models
  • モデルの削除には ollama rm を使い、blobs/manifests 配下のファイルを個別に手動削除しないでください。モデルデータが不整合になるおそれがあります。
  • server は起動時に未使用の model blob をデフォルトで削除します。OLLAMA_NOPRUNE=1 でこの動作を無効にできます。
  • ⚠️ データディレクトリ全体(macOS の ~/.ollama、Linux の /usr/share/ollama など)を rm -rf すると、すべてのモデルが一度に消えます。公式ドキュメントではアンインストール手順としてのみ記載されています。実行前にパスを確認してください。
  • ディスクではなくメモリだけを解放したい場合は ollama stop MODEL で十分です。

Modelfile でカスタムモデルを作成

TEXT
# Modelfile
FROM llama3.2
PARAMETER temperature 0.7
PARAMETER num_ctx 8192
SYSTEM あなたは日本語で簡潔に答える技術アシスタントです。
BASH
# モデルを作成(-f のデフォルトはカレントディレクトリの Modelfile)
ollama create my-assistant -f ./Modelfile

# カスタムモデルを実行
ollama run my-assistant

# 元のモデルを残したまま変更したいときはコピーしてから編集
ollama cp my-assistant my-assistant-v2

Ollama の設定:主な環境変数

Ollama server は環境変数で設定します。全一覧は ollama serve --help で確認できます。

環境変数 用途 デフォルト
OLLAMA_HOST server の待ち受けアドレスとポート 127.0.0.1:11434
OLLAMA_MODELS モデルの保存ディレクトリ 上の「デフォルト保存場所」を参照
OLLAMA_KEEP_ALIVE アイドル状態のモデルをメモリに残す時間。負の値で常駐、0 で即時アンロード 5m
OLLAMA_CONTEXT_LENGTH デフォルトの context length VRAM に応じて 24 GiB 未満は 4k、24–48 GiB は 32k、48 GiB 以上は 256k
OLLAMA_NUM_PARALLEL モデルごとの同時処理リクエスト数 1
OLLAMA_MAX_LOADED_MODELS 同時にロードできるモデル数 GPU 数 × 3、CPU 推論では 3
OLLAMA_MAX_QUEUE ビジー時に待機できるリクエスト数。超えると 503 512
OLLAMA_ORIGINS 追加で許可する CORS origin(カンマ区切り) 127.0.0.1、0.0.0.0 を許可
OLLAMA_FLASH_ATTENTION 1 で Flash Attention を強制有効、0 で無効 対応環境では自動
OLLAMA_KV_CACHE_TYPE K/V cache の量子化:f16、q8_0、q4_0 f16
OLLAMA_DEBUG デバッグ情報を表示(例:OLLAMA_DEBUG=1) オフ
OLLAMA_NOPRUNE 起動時に未使用の model blob を削除しない オフ
OLLAMA_NO_CLOUD クラウドモデルや web search などのクラウド機能を無効化 オフ
  • FAQ には context length のデフォルトが 4096 と書かれたままです。実際の値はインストール済みバージョンの ollama serve --help で確認してください。
  • OLLAMA_NUM_PARALLEL を増やすと、必要なメモリは「並列数 × context length」に応じて増えます。
  • API リクエストの keep_alive パラメータは OLLAMA_KEEP_ALIVE より優先されます。

一時的な設定(ollama serve をフォアグラウンドで実行する場合):

BASH
OLLAMA_HOST=127.0.0.1:11434 OLLAMA_CONTEXT_LENGTH=8192 ollama serve

macOS で環境変数を設定

macOS アプリとして Ollama を実行している場合は launchctl で設定し、アプリを再起動します。

BASH
launchctl setenv OLLAMA_MODELS "/Volumes/Data/ollama/models"
launchctl setenv OLLAMA_KEEP_ALIVE "30m"
# 設定後、Ollama アプリを終了して再度起動する

Linux で環境変数を設定(systemd override)

systemd service として実行している場合は、インストール時の unit ファイルを直接編集せず override で設定します。

BASH
sudo systemctl edit ollama.service

開いたエディタで [Service] の下に追加します。

INI
[Service]
Environment="OLLAMA_MODELS=/data/ollama/models"
Environment="OLLAMA_KEEP_ALIVE=30m"
Environment="OLLAMA_NUM_PARALLEL=2"
BASH
# モデルディレクトリを変更した場合、ollama ユーザーに読み書き権限が必要
sudo chown -R ollama:ollama /data/ollama/models

# 設定を再読み込みしてサービスを再起動
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl restart ollama

# ログを確認
journalctl -e -u ollama

Windows で環境変数を設定

Windows の Ollama はユーザーとシステムの環境変数を引き継ぎます。

  1. タスクバーから Ollama を終了します。
  2. 「設定」(Windows 11)または「コントロール パネル」(Windows 10)を開き、「環境変数」を検索します。
  3. 「アカウントの環境変数を編集」をクリックします。
  4. OLLAMA_HOST、OLLAMA_MODELS などのユーザー環境変数を作成・編集します。
  5. 「OK/適用」で保存します。
  6. スタートメニューから Ollama を再度起動します。

OLLAMA_MODELS を別ドライブに向けると、モデルでシステムドライブが埋まるのを防げます。保存場所を変更した場合、アンインストーラーはそのディレクトリ内のモデルを削除しません。

LAN に公開するときの注意

BASH
# すべてのネットワークインターフェースで待ち受け(設定方法はプラットフォームごとに上記参照)
OLLAMA_HOST=0.0.0.0:11434

⚠️ ローカル API はデフォルトで認証がありません。0.0.0.0 にすると、同じネットワーク上の誰でもモデルの実行、ダウンロード、削除ができます。ファイアウォール、reverse proxy、VPN などでアクセス元を制限し、インターネットに直接公開しないでください。

ブラウザ拡張機能から API を呼び出す場合は、origin を明示的に許可します。

BASH
OLLAMA_ORIGINS=chrome-extension://*,moz-extension://*,safari-web-extension://* ollama serve

REST API の例

ローカル API の base URL は http://localhost:11434/api です。OpenAI 互換 API は http://localhost:11434/v1 で利用できます。

BASH
# server のバージョン
curl http://localhost:11434/api/version

# ダウンロード済みモデルの一覧(ollama list と同じ)
curl http://localhost:11434/api/tags

# ロード中のモデルの一覧(ollama ps と同じ)
curl http://localhost:11434/api/ps

# 単発の生成
curl http://localhost:11434/api/generate -d '{
  "model": "llama3.2",
  "prompt": "Ollama を一文で説明してください。",
  "stream": false
}'

# context length を指定してチャット
curl http://localhost:11434/api/chat -d '{
  "model": "llama3.2",
  "messages": [{"role": "user", "content": "空はなぜ青いのですか?"}],
  "stream": false,
  "options": {"num_ctx": 8192}
}'

# モデルを事前ロードして常駐させる
curl http://localhost:11434/api/generate -d '{"model": "llama3.2", "keep_alive": -1}'

# モデルを即時アンロード
curl http://localhost:11434/api/generate -d '{"model": "llama3.2", "keep_alive": 0}'

# ⚠️ モデルを削除(ollama rm と同じ、元に戻せない)
curl -X DELETE http://localhost:11434/api/delete -d '{"model": "llama3.2"}'

Python の例:

PYTHON
import requests

def chat_with_ollama(prompt, model="llama3.2"):
    response = requests.post(
        "http://localhost:11434/api/chat",
        json={
            "model": model,
            "messages": [{"role": "user", "content": prompt}],
            "stream": False,
        },
        timeout=120,
    )
    response.raise_for_status()
    return response.json()["message"]["content"]

print(chat_with_ollama("次の文章を 3 つの要点に要約してください:..."))

ローカル API は個人的な実験に便利ですが、本番環境では timeout、retry、logging が必要です。